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 平成21年度第3回例会 「山東京伝」(発表者:三浦)

(実施日) 平成21年12月10日(木)
(会  場) 國學院大學渋谷キャンパス若木タワー1017研究室

活動予告の段階で作品が二転三転してしまいご迷惑をおかけしました。
まず先行論の検討において、『冥途』=「“夢”のような物語」言説の誕生に関する検討があり、百闔ゥ身の言葉を引き出して、『冥途』が意図的に構成された物語である事を改めて示しました。その上で、「山東京伝」の〈読み〉が発表され、山東京伝という人物や、「私」の立場、また「私」の仕事である丸薬を丸めることなど、不思議な展開である物語を発表者なりの読みで解釈していました。今回も見学者があり、有意義な時間となりました。

 平成21年度第2回例会 「件」(発表者:遠藤)

(実施日) 平成21年11月19日(木)
(会  場) 國學院大學渋谷キャンパス若木タワー1601研究室

『冥途』の中でもとりわけ知名度の高い作品の一つである「件」。前回の「尽頭子」と比べて先行論も豊富にあり、まずは発表者サイドでそれらの先行論をまとめる発表があった。「読み」としては、すでに先行論で多く指摘されるような読みが妥当であろうとの分析と、これまで多く触れてこられなかった「語る私」と「語られる私」、そして「私」自身にとって「件」がプレテクストになっているものがあり、それを改めて解体する、という作業があることが注目された。「読み」や「冥途」全体の問題、「件」伝承の検討など、先行論では「構造」に触れられることがなかったため、新しい「件」検討になったかと思われる。また、今回は多くの見学者があり、とても有意義な時間となった。

 平成21年度第1回例会 「尽頭子」(発表者:三浦)

(実施日) 平成21年9月21日
(会  場) 一茶一坐渋谷ロフト店

今年の年間テーマは、『冥途』作品を読み進めるという試み。その第1回例会の作品は「尽頭子」であった。発表者は、この作品が描かれる、その背景をこれまでの「夢」といった環境とは別の視点として捉えたいとの仮説のもと検証を進め、それを「死後」の世界と位置づけようとした。引き続き考察が必要と思われる箇所について議論の応酬があり、今後の『冥途』作品の読みとあわせて発表者及び会員一同が問題としていきたい。

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